レンガの切断に必要なものと割りやすい種類や方法
今回はレンガを庭に敷いてみたいと思っている方に、準備するものと作業手順を紹介します。
「庭にレンガを敷くことで洋風に変身させたい」「庭にレンガを敷くときは何を準備すればいいのかわからない」このように、何から始めれば良いのか悩んでいませんか?
まずは必要なものを揃えること、レンガの敷き方の手順を確認することから始めましょう。
DIY初心者の方にもわかりやすいように、それぞれの材料の詳細も一緒に紹介しています。
庭に自分でレンガを敷くときに気を付けるべき点も記していますので、一緒に押さえておきましょう。
事前にポイントを認識しておけば、素敵な庭作りに役立つはずです。
ぜひ本記事を参考にして、自宅の庭を自分好みの空間にしてみてください。
Contents
まずはレンガを庭に敷く際に必要なもの、準備しておくと良いものを紹介します。
レンガはホームセンターやネットショップで購入が可能です。
アンティークレンガや、赤レンガなど様々な種類がありますので、庭や家の外壁などに合わせて好みのものを選びましょう。
形や大きさも種類がたくさんあるので、レンガを敷く場所の寸法を確認してちょうど良いものを必要な個数用意してください。
モルタルは空練りのタイプがおすすめです。
空練りのモルタルとは、水を含まずに練られたモルタルのことでセメントと砂だけが混ぜられているもの。
空練りのモルタルは微調整が可能なので施工の自由度が高く、自身でレンガを敷くときに適したタイプです。
また、ホームセンターではインスタントモルタルという水を練り混ぜてから使用するタイプのものも売っています。
インスタントモルタルも細かな調整ができるので初心者の方にはおすすめです。
砕石は、基礎として使用します。
砕石と砂利は似ていますが少し違いがあります。
砂利はよく耳にするけれど、DIY初心者の方だと違いがわからないという方も多いでしょう。
砕石とは角が尖った状態の砕かれた石のことで、砂利は角が尖ったものと丸いものが混ざっているのが特徴です。
砂利ではなく砕石を使用した方が、踏み固めたときに尖った部分が地盤や他の石にしっかり刺さり、基礎が動きにくくなります。
珪砂とは石英だけで作られた砂で、耐熱性・耐火性に優れています。
レンガの隙間を埋めるのに使用します。
モルタルを塗るときに必要な左官コテも用意しましょう。
鉄やステンレス製のものが一般的で、ホームセンターや100円ショップなどで購入できます。
基礎となる砕石を敷き詰めた後や、レンガを敷き詰めていくときに水平に敷くことができているかを水平器で確認しながら作業を進めていきます。
水平になっていないと水はけが悪くなってしまう可能性があるので、しっかりと水平器を使って確認することがおすすめです。
1平方メートルをレンガ敷にする場合は、40個程度のレンガが必要です。レンガ1つ300円程度なので、約12,000円の部材代金が発生します。
このほか施工には基礎工事も含め珪砂や砕石、モルタルなども必要になります。DIYであれば1平方メートルあたり20,000円程度の費用を見込むとよいでしょう。左官職人に依頼すると、部材と工賃が発生します。
レンガはお近くのホームセンターで取り扱っています。
珍しいレンガを求める場合はネット通販も一案です。
ホームセンターは取扱種類が限られている点、通販は送料が大きくかかってしまう点がデメリットになるでしょう。
初心者の方には少し難しい点もありますが、この作業を丁寧に行うことで仕上がりに違いが出てきます。
しっかりとポイントを確認して、丁寧に施工していきましょう。
空練りのモルタルを使用する場合は必要ありませんが、インスタントモルタルや通常のモルタルを使用する場合にはレンガに水を吸わせておきましょう。
モルタルの水分をレンガが吸うことで、モルタルが乾いて固まってきてしまいます。
水をレンガに吸わせておくことで、レンガがモルタルの水分を吸い取る速度を緩めることができるのです。
レンガに水を吸わせる方法は、大きなタライやバケツなどに水をたっぷり入れて、レンガを沈めておきます。
レンガから気泡が出てこなくなったら充分です。
地盤となる地面の調整をしっかりと行うことも、大切なポイント。
トンボやレーキ、鍬などがあると地面をならすときに便利です。
固い石などがある場合は、取り除きながら地面を平らにしていきましょう。
レンガを敷き始めると、並べ始めの端の部分を固定しておかないと少しずつズレが生じてくる可能性があります。
ズレないようにするには、枕木のような重たくて真っ直ぐなもので縁取りをしておくと良いでしょう。
前述の通り、しっかり水平にしていないと水はけが悪くなります。
砕石を敷き踏み固めた後は平板を使って平らにならします。
レンガを敷き詰めるときも水平器で確認しながら一個一個丁寧に並べていくと失敗しにくいです。
必要なものを揃えて、ポイントを押さえた後は実際の作業手順を確認してみましょう。
レンガを使って庭をDIYする手順
1.レンガを敷いた仕上げの面積・高さを決める
2.レンガ・モルタル・砕石の厚さを考えて土をすき取る
3.砕石を敷く
4.モルタルを敷く
5.レンガを並べる
6.珪砂を撒いてレンガの隙間を埋める
7.水を撒く
上記の手順で作業していきます。
それぞれの作業について詳しく説明するので参考にしてみてください。
始めに、レンガを敷きたい場所を計測します。
これでレンガやモルタル、砕石の必要量がわかるので購入してください。
高さもレンガを敷いた状態でこれくらいの高さにしたい、と決めておきましょう。
基礎となる地面の部分の土をすき取ってレンガを敷き詰める場所作りをします。
一般的なレンガの厚み約6cmと、モルタルの厚み約2cm、砕石の厚み約3~5cm、合わせて11~13cmほど掘っていきましょう。
ある程度レンガを敷く範囲の土を掘ることができたらしっかりと平らにならしてください。
用意しておいた砕石を敷き詰めます。
しっかりと踏み固めて、平らにするように心がけましょう。
砕石の上に厚さ2cmほどになるように、左官コテを使ってモルタルを敷いていってください。
厚すぎず薄すぎず、上手に調整しながら敷いていきましょう。
いよいよレンガを並べていきます。
レンガは5~8㎜程度の隙間を空けて並べていってください。
レンガの敷き方には何種類かのパターンがあり、敷き方によってデザイン性を楽しむこともできるでしょう。
レンガの敷き方のパターンの代表例をいくつか紹介します。
同じ方向に規則正しく並べていくデザインです。
2色のレンガを用意して、交互に並べていけばデザイン性もアップします。
定番のレンガの敷き方で、横向きで平行、または曲線状に、上下は半分ずつずらしながら並べていきます。
同じ向きで並べていくので曲線を描くことも可能で、庭の形に合わせやすいことが特徴です。
レンガを八の字に並べていく方法です。
ズレにくいのが特徴なので、よく通る場所にレンガを敷くときにはこの並べ方がおすすめです。
バスケットウィーブ
市松模様のような仕上がりになる並べ方です。
縦向きに2個、横向きに2個と交互に並べていきます。
規則性を持った並べ方なので、難しくなく、庭の面積が広い場合にはこの敷き方が適しています。
上記で紹介したレンガの敷き方はほんの一例です。
今回紹介したものはすべて同じサイズのレンガで、レンガを割らずに作れるデザインなので初心者の方にはおすすめです。
もう少し凝ったデザインにしたい方は、大きさの異なるレンガを使った敷き方もあるので挑戦してみてください。
レンガを敷き終わった後は、珪砂で隙間を埋めましょう。
レンガの上にザーッと撒いて、ほうきを使って全体になじませると上手に隙間を埋めることができます。
珪砂で白くなった表面を洗い流すように、強すぎない水圧に調整しながらシャワーで全体に水を撒いてください。
最後の水撒きは珪砂を洗い流すだけではなく、モルタルを最終的に固める役割をします。
水を撒いたら一気に固まりますので、水撒きの前にしっかりと水平になっているか、ズレがないかなどを確認するようにしてください。
完成後は24時間踏まない、上を歩かないように注意しましょう。
また、1週間程度は重たいものを置くのも避けた方が良いです。
庭にレンガを敷くなら、秋~冬の時期がおすすめです。
一年草が枯れる時期であること、また施工中のモルタルが乾きにくい涼しい時期といった点もポイントです。
虫も少なくなるため、防除をしながら施工ができるメリットがあります。
レンガを敷く前に、基礎工事として防草シートなどを張って施工するのが定石です。
しかし、珪砂を敷き詰めた部分から雑草が生えてくる可能性が否めません。少量であれば、目地から生えた雑草を引き抜くなどこまめなメンテナンスをするだけでもいいでしょう。
水はけが悪い土地にレンガを敷いた場合は、目地からゼニコケが生えてくることも考えられます。滑りやすくなり危険なので雑草やコケが増えてきた場合は、定期的にメンテナンスをおすすめします。
レンガの目地の範囲内であれば、除草剤やコケ専用の除草剤を利用することをおすすめします。コケは枯れて時間が経過したのちにスクレーパーなどを使って丁寧にこそげとっていくことが大切です。
レンガは色合いや厚み、風合いなどの違いで、施工後の雰囲気が大きく変わります。レンガ単体では施工後がイメージしにくいので、複数を並べてみるか、施工カタログに掲載される施工例などを確認しながら選ぶことをおすすめします。
施工後のイメージがしにくい場合はいくつかの色合いを取り混ぜてレンガをランダムに組んでいく施工方法をとると雰囲気を出せるのでおすすめです。
アンティークレンガは古びた印象が出せますが、経年経過とともに風化しやすい傾向にあります。年数経過後の印象なども考えながら、施工ができるか検討してください。
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