レンガで花壇を作る基本的な準備物や作業の流れ
ご自宅の内装や外装などをDIYする場合、レンガとタイルのどちらを使えばいいかわからないという方も多いはず。
そこで今回は、レンガとタイルの特徴を比較しながら両者の違いについて徹底解説します。
2つの材料の特徴をはじめ、メンテナンス方法や購入場所についてもご紹介するので、これからDIYをお考えの方はぜひ参考にしてください。
Contents
レンガとは、「粘土」や粘土が固まってできた水成岩である「頁岩」、そして「泥」などを型に入れて窯で焼き固めた、もしくは圧縮して作られた建築材料のことです。
レンガの歴史はとても古く、5,000年前のメソポタミア文明までさかのぼるといわれています。古代の文明で使用されていた建築材料が、進化を続け今でも多くの建築物に使用されています。
レンガには大きく分けて次の3つのタイプがあります。
▽レンガの種類
レンガの種類 | 特徴 |
日干しレンガ | 粘土を固めたのちに、天日乾燥させたレンガのこと。水に強いのが特徴。 |
焼成レンガ | 粘土を固めたのち、高温で焼き上げて作られたレンガのこと。主に次の2種類がある。
【普通レンガ(赤レンガ)】 耐水性が高いが、耐火性が低いレンガのこと。
【特殊レンガ】 高温や直火に強いレンガのこと。水に弱いという特徴がある。 |
エコレンガ | 産業廃棄物などを活用して作られたレンガのこと。焼かずに固める方法で製造されるものも多く、製造工程で二酸化炭素を排出しないエコなレンガとして話題を集めている。 |
このように製造方法によってレンガの特性は異なるため、使用用途によって適するレンガを選択する必要があります。
また最近では、日干しレンガや焼きレンガ以外にも、近年新しいタイプのレンガも出ています。
例えば、インフラ整備や公共事業などへの使用にも向いている「新燃レンガ」があります。
新燃レンガは、透水性が高い、色による視認性の高さ、強度があり耐久性に優れているというような特徴を持つレンガです。
高い耐久性を誇るため低コストで、ランニングコストなどの面でもメリットが多いといわれています。
新燃レンガについてはこちらのページで詳しく紹介しています。
長い年月、人類に愛されているレンガの魅力や特徴についてご紹介します。
▽レンガの魅力・特徴
レンガは粘土などの天然由来の素材で作られた建築素材のため、身体にやさしい素材です。
また人工物の建築材と比較してコストが安く済むという特徴もあります。
また、レンガは耐熱性や保温性が高いという特性を持ちます。
製造方法によって特性が異なりますが、レンガの主な特性は次の通りです。
▽レンガの特性
レンガは熱や紫外線に強いという特性があり、ピザ窯にも使用されている素材です。
このようにコスパがよくさまざまな特性のあるレンガは、昔から建築資材として重宝されてきました。
タイルとは、建物の外壁や内装の壁などに使われる建築材料のことです。
トイレやお風呂など水回りの内装に頻繁に使われています。
タイルに使用される材質は、セラミックや石材や大理石、瓦、そしてセメントなどさまざまです。
そのため、用途によって適する材質を選択する必要があります。
タイルには、加工方法や吸水率の違いによって種類が分けられます。
▽タイルの種類
釉薬の有無 | 吸水率 |
施釉タイル 無釉タイル |
磁気質タイル せっ器質タイル 陶器質タイル |
▽釉薬とは
タイルを焼き上げる前に塗るガラス質の塗料のことです。
釉薬を施すことでツヤや色を出すことができるため、タイルのデザインや、バリエーションを豊かにすることが可能です。
釉薬にもマット加工できるものや透明なタイプなど、豊富な種類があります。
施釉タイルは、素材だけでは表現できないカラーリングやツルッとした光沢などを表現できます。
一方で無釉タイルは、タイルの素材そのものの色や質感を表現でき、ナチュラルな仕上がりになるのが特徴です。
▽吸水率別のタイルの特徴
タイルの名称 | 特徴 |
磁気質タイル | 吸水率1%以下のタイル。 キメが細かく変形に強いのが特徴で、水回りにも適している。 |
せっ器質タイル | 吸水率5%以下のタイル。 釉薬を使用しない無釉タイルが多いという特徴あり。 内装、外装、床などさまざまな場所でおすすめ。 |
陶器質タイル | 吸水率22%以下のタイル。 表面に小さな穴が開いているため、水を吸いやすいのが特徴。内装向きの施釉タイルで多く使われている。 |
ここからはタイルの魅力や特徴について詳しくみていきましょう。
▽タイルの魅力・特徴
タイルは、劣化や変色、変形や変質が少ない素材として愛されている建築材料です。
熱や水、火にも強く、表面が汚れた際もさっと拭くだけでお手入れができます。
また、酸性やアルカリ性の薬剤による影響も少ないため、汚れがひどくなった場合でも薬品を使ったお掃除も可能です。
レンガとタイルの違いがいまいちわからないという方のために、ここからは両者の建築材料の違いについて詳しくみていきましょう。
レンガとタイルの1番の違いは「見た目」でしょう。
レンガは、粘土に砂を混ぜ合わせて作られた素材ですので、粒子が粗く表面に凸凹があり、ざらつきもあります。
焼き上げた際の自然な風合いがそのまま残るので、趣を感じることができるでしょう。
そして、レンガは積み上げて使用する素材のため、厚みがあるのが特徴です。
一方でタイルは、さまざまなデザインや加工がされているため、インテリアに合わせた使い方ができるのが特徴です。
また、タイルは壁や床に貼り付けて使用するタイプの素材のため、薄い形状になっています。
レンガとタイルは使われる素材も異なります。
▽レンガとタイルの素材
レンガ | 粘土、頁岩、泥や砂など |
タイル | セラミック、プラスチック、石材、大理石、瓦、セメントなど |
レンガは、粘土などの天然素材を練って固めたものなのに対し、タイルに使用される材質は特定のものがありません。
見た目が異なるだけでなく、特性も大きく変わってきます。
そのため、タイルを選ぶ際は用途に合わせた材質を選択することがとても大切です。
レンガとタイルを比較した際の圧縮強度の違いは次の通りです。
▽レンガとタイルの圧縮強度の違い
材質 | 圧縮強度(N/mm2) |
レンガ | 15〜30 |
タイル | 100 |
タイルの方が薄いため強度にかけると思われがちですが、レンガよりも高い強度があることがわかります。
レンガとタイルを比較すると、タイルの方が豊富な種類があります。
タイルは色やデザインの加工がしやすい材料のため、インテリアとしても活躍します。
使用用途や目的に合わせて、どちらの材料が適切かを考えていきましょう。
レンガとタイルは、施工方法も異なります。
レンガは塀や壁に使用されることが多いため、モルタルを使って積み上げていくのに対し、タイルは壁や床などに接着剤を使って貼り付けていくのが主流です。
レンガとタイルの主な使用用途は、次の通りです。
レンガとタイルの主な使用用途
レンガの使用用途 | タイルの使用用途 |
・家の外壁や内装 ・低めの堀や囲い ・庭の花壇や屋外の床材などのエクステリア ・バーベキューコンロやピザ窯など |
・トイレやキッチン、浴室などの水廻りの内装 ・玄関の床 ・リビングなどの壁 ・建物の外壁など |
それぞれの特性や特徴を理解して、使用用途に合わせた材料を選んでいきましょう。
ここからは、レンガやタイルをどのようにメンテナンスしていくかについて、詳しくみていきましょう。
レンガは、無機質な素材のため、日光にさらされたり水に触れたりしてもほとんど劣化することのない素材です。
また、コケやカビが生えにくいという特徴もあります。
そのため、レンガを使用した外壁などに対するメンテナンスは不要です。
気になる場合は、水洗いするなど、汚れを落としていきましょう。
タイルの寿命は、一般的に70〜100年ほどといわれており、他の材質や素材に比べて高い耐久性があるのが特徴です。
施工した部分と付着した汚れによって、メンテナンス方法は異なります。
外壁タイルなど付着した大気中の汚れなどは水洗い、もしくは中性洗剤で洗い流しましょう。
また、水回りに使用した内装のタイルも、汚れが気になった時点で早めに拭き取りや洗い流すなどの対処が必要です。
それぞれの汚れ別のメンテナンス方法は、次の通りです。
▽内装タイルのメンテナンス方法
汚れの種類 | 対処方法 |
調味料やコーヒー、ジュースなど | タイルには吸水性があるため、なるべく早く拭き取る。色が染み付いた場合は、漂白剤などを用いて汚れが目立たなくなるまで放置してから洗い流す。 |
泥汚れ | タイルの表面をモップなどで水拭きする。それでも落ちない場合は、中性洗剤などを用いて洗い流す。 |
油汚れ | 油を長時間放置することで、タイルに染み込んでしまうため、なるべく早めに拭き取る。 汚れの程度によって中性、弱アルカリ性、アルカリ性の洗剤を使い分けていくのがポイント。 |
湯垢、水垢、ぬめり | 浴室用洗剤を吹きかけ、しばらく放置した後に擦り洗いする。ぬめりが取れていればOK。 |
レンガやタイルを使ってDIYをしたい方必見!
ここからはレンガやタイルを購入できる場所についてご紹介します。
レンガが購入できる場所についてみていきましょう。
大手ネット通販サイトでも、種類豊富なレンガを販売しています。
レンガは重たくかさばってしまう材料ですので、送料がいくらかかるかも確認しておきましょう。
コストをおさえて、送料無料で購入できるサイトから購入するのがおすすめです。
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タイルを購入できる場所は次の通りです。
タイルもネット通販サイトで購入が可能です。
さまざまなショップが豊富なタイルを取り扱っているため、ホームセンターよりも幅広いアイテムから選択できます。
DIY初心者の方でも簡単に取り付けができるよう、シールタイプのタイルも多く販売されているため、用途に合わせてアイテムを選んでいきましょう。
タイルメーカーから直接仕入れて販売するタイル専門の商社、いわゆるタイル問屋から購入する方法もあります。
一般的に工務店や業者向けに販売されていますが、商社によっては一般の方にも販売しています。
ホームセンターや、一般のショップでは取り扱っていないようなメーカーのアイテムなども豊富に取り扱っているため、タイル選びにこだわりたいとお考えの方にはおすすめですよ。
創碧では、高品質なレンガをはじめ様々なDIYグッズを送料無料のお手頃価格で販売しております。
ご自宅でガーデニングやDIYなどをお考えの方はぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか?レンガとタイルの違いについて詳しくご紹介しました。
両者ともに、使用している素材や用途、特性が異なることがよく分かりましたね。
目的に合わせて適切なアイテムを選んでいくことがとても重要です。
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