庭の雑草対策11選
防草シートは種類・素材が豊富でそれぞれ寿命は異なりますが、そこまで理解している方はほとんどいません。
そのため、今回は防草シートの種類・素材別の寿命だけでなく、長持ちさせる方法まで詳しく解説します。
自分の目的にあった防草シートをお探しの方には必見です。
Contents
防草シートの種類は織布・不織布にわかれますが、それぞれ耐用年数が異なるため、目的によって選ぶことが重要です。
そのため、今回は、それぞれの寿命とメリット・デメリットについて解説します。
織布タイプは、繊維をひとつひとつ織ったもので、荒く織り込んでいるもの・細かく織り込んでいるものにわかれますが、細かく織り込んであるものの方が防草効果を期待できます。
織布の寿命は、荒く織り込んでいるもの・細かく織り込んでいるものによって変わり、荒い場合の寿命は1〜3年程度、細かい場合は5〜6年程度の寿命です。
また織布は、葉の丸い雑草を防ぐのには適していますが、イネ科の雑草など尖った雑草の場合では、織り目を突き破る場合があるため不向きです。
織布タイプの最大のメリットは、ホームセンターなどで販売されているだけあって、1㎡150円程度と安く購入できるところです。
そのため、雑草対策をしたいものの初心者のためできる限り値段を抑えたい場合には、おすすめです。
また、縦横方向への引っ張りに対しても強度があるのも特徴です。
織布タイプは形状が布のようになっているため、ほつれやすい構造になっています。
また、編み目にすき間ができやすい構造のため、その隙間から葉先のとがった雑草などが出てくるため注意が必要です。
不織布タイプは、織布タイプのように織り込むのではなく、繊維を絡み合わせ圧力をかけて薄いシート状にしているため、目が詰まっています。
また織布と同じく、高密度のものが防草効果の高さが期待できます。
構造も丈夫なため、耐用年数は10年程度ですが、密度などにより、耐用年数が長い場合だと15〜20年程度になる場合もあります。
また、織布のように織り目がないので、葉の丸い雑草だけでなく、イネ科の雑草など尖った葉の雑草にも対応できる特徴があります。
不織布タイプは、比較的長く使用できます。
さらに、織り目がない構造となっているためすき間がなく、先のとがった雑草の場合でも問題ないだけでなく、カットしてもほつれが出る心配がありません。
不織布タイプは、材料コストが高いため、1㎡500円程度と織布と比べても高くなる傾向です。
また、厚みがある素材を選んだ場合、耐久性は高いものの、織っていないためひっぱり強度が低い・水はけが悪くなる場合があります。
織布・不織布の種類以外でも、使用している素材によって寿命が異なります。
多くの防草シートの素材は、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリエステルとなり、それぞれ紫外線の影響により耐久年数が異なります。
そのため、防草シートの素材選びを間違ってしまうと、防草シートを敷いたにもかかわらず、すぐにシートが破れてしまい、そこから雑草が出てきてしまう可能性があります。
今回は、用途にあった防草シートを選ぶために、主要な防草シートの素材の寿命について解説します。
ポリエチレンは、ポリプロピレン・ポリエステルの中で最も寿命が短くなっており、熱・紫外線にも弱い性質です。
しかし、合成樹脂でできているため、材料コストが安く加工できることから、比較的安い値段で購入できます。
また、低温の環境にも強いため、寒い冬場でも問題なく利用できます。
ポリエチレンは、寿命は長くないものの、定期的に交換を考えている人には向いている材質になります。
ポリプロピレンは、防草シートでよく使用する素材となっており、寿命はポリエチレンよりも長いものの、ポリエステルよりも短い傾向です。
ポリプロピレンは、熱や紫外線に弱い特徴があるため、上に砂利や芝生を敷かずに使用すると劣化が早くなるため注意が必要です。
しかし、酸・アルカリに強い構造のため、雨などが原因で劣化する心配はあまりなく、価格も安いため、費用を抑えて雑草対策をしたい人におすすめです。
ポリエステルは、紹介したポリエチレン・ポリプロピレンの中で最も寿命が長くなっています。
また、熱・紫外線にも強いため、劣化しにくく長く使用できます。
しかし、酸・アルカリには弱い性質のため、長い間、雨水にさらされると劣化する可能性があります。
また、耐久力に優れているため、価格は高くなってしまう傾向です。
素材・耐久性など以外にも防草シートを長持ちさせたいのであれば、敷き方・使い方など注意する点が多くあります。
今回は、防草シートを少しでも長持ちさせる方法について解説します。
防草シートを敷く前に、事前に雑草をきれいに取り除きます。
もし、雑草の根が残っていると芽が出てきた影響により、防草シートが押し上げられることもあるため、できる限り根も取り除きます。
具体的な方法としては、最初に今生えている雑草を液体除草剤で枯らして、すべて刈取ります。
最後に、土壌処理型除草剤で新たな雑草の発芽を防ぎます。
土壌処理型除草剤は、地面上では雑草がなく綺麗になっても、地面の中には、発芽を待つ雑草の種子が大量に存在するため、雑草の種子・根まで枯らすことにより、今から生えてくる雑草を防げます。
防草シートを敷く準備は、雑草の処理だけでなく切り株・小石も取り除きます。
また、すべてを取り除いた後に地面が凸凹になっている場合は、熊手などを使用して地面を平らにします。
もし、地面が凸凹のままで防草シートを敷くと、風が吹いたときなどにシートが擦れる・破れるなどの可能性があります。
そのため、防草シートが地面にぴったりとくっつくように地面を平らにならし、きれいに整えます。
紫外線は、雑草を成長させるだけでなく、防草シートの寿命を縮めるため、しっかりと対策をおこなうことが重要です。
紫外線対策でおすすめの方法は、防草シートの上に砂利・木のチップであるバークチップを敷く方法です。
砂利・バークチップを敷くことで紫外線対策以外にも、見た目もおしゃれな印象に変えられるだけでなく、砂利の上を歩くと音がするので防犯にも使用できます。
また、スギナなど力強く発芽する雑草の場合でも、防草シートの上に砂利などを敷くことで、発生を防ぐことができます。
地面と隙間が生じないようにピン・杭などを使用して、しっかり固定します。
もし、防草シートと地面との間に隙間があると、雑草が生えるスペースが生まれるため、雑草が生える可能性があります。
また、風が強いと防草シートがめくれる・破れるなどの危険性があります。
しっかり固定するだけでも、防草シートを長持ちさせられます。固定する際のポイントは、間隔は広すぎず、最低でも50cm間隔でピンの本数を多く打ち込むようにします。
防草シートは、種類・素材以外にもさまざまな選ぶ際のポイントがあります。
ここでは、実際にどのような防草シートを選ぶべきなのかポイントについて解説します。
雑草が生えにくくするには、遮光率が高い防草シートを選ぶようにしましょう。
雑草が成長・繁殖するには、水・日光・空気・土が必要ですが、遮光率が高ければ日光を遮断できるため雑草が光合成できず、繁殖しにくくなります。
商品によっては、遮光率が%で記載されている場合もあるため、事前にチェックすることが重要です。
雑草が防草シートを突き抜けることを抑える力のことを、貫通抵抗力といいます。
スギナ・チガヤ・ササ・イネ科などの雑草は貫通力が強いため、光の届かない場所でも成長します。
しかし、貫通抵抗力の強い防草シートを使用すれば、雑草はシートを突き抜けることができないため、雑草が生えにくい環境を作れます。
水はけが悪い防草シートを敷くと、雨が降ったらすぐ表面に水たまりができ、その上に雑草が生えてしまう原因になってしまいます。
また、水はけが悪いとジメジメした場所を好む虫・コケなどが集まるため衛生的にも問題が生じます。
なお、不透水タイプの防草シートでは、庭に敷くと水がすぐにたまってしまうため、購入する前にしっかり確認することが重要です。
防草シートを敷いても、すぐに劣化すると意味がないため、耐久性にある程度こだわることが重要です。
上記で解説したように、防草シートの耐久性は、素材・シートの厚さ・製法によって変わり、織布で5年程度、不織布で10年程度です。
しかし、この耐久性は上に何も敷かずに、シートがむき出しになった状態での年数です。
そのため、防草シートの上に砂利・人工芝などを被せる場合は、それ以上の耐久性が期待できます。
基本的に、防草シートは、高価なシートほど高耐久で耐用年数が長く、安価なシートほど雑草が生えやすく、耐久年数の短い傾向があります。
そのため、自分の目的に合わせて防草シートを選ぶことが重要です。
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いかがでしたでしょうか?
今回は防草シートの種類・素材別の寿命について詳しく解説しました。
防草シートは自分の目的に合わせて選ぶことが重要です。
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